マイアトロ XL PF

お子様が「近視」でお悩みの方へ、

「マイアトロXL PF」は、小児期の近視の進行を軽減させることを目的にアトロピンを0.05%配合させた点眼薬です。シンガポール国立眼科センターの研究・香港中文大学により実施された LAMP 試験(低濃度アトロピンのさまざまな濃度を比較した試験)に基づいて開発された、最も近視進行抑制の効果が高い点眼薬です。

マイアトロ

近視の進行を抑制することが大切な理由

子どもの近視は、主に眼球が楕円形に伸びてしまう(眼軸長が伸びる)ことで、ピント位置がずれ生じるケースが多くあります。近くを見ることが習慣化してしまうと近視になりやすく、一度眼軸長が伸びてしまうと戻ることはありません。そのために眼軸長の伸びを抑えることが、近視の進行を抑制するためには重要となります。
また、近視は高度な近視の場合、回復不可能な視力喪失、黄斑変性症、網膜剥離、または緑内障に発展する可能性もあるといわれています。

■マイアトロXL PF点眼薬が選ばれる理由とは?

「マイアトロ(アトロピン配合)点眼薬」は、近視の進行を遅らせる(眼軸長の進展を抑制する)という点で統計的にも臨床的にも有意義な効果が得られるとされる治療法です。
アトロピン1%点眼薬は1960年から近視治療に使用され続けていましたが、下記のような不快な副作用が引き起こされていました。

  • 1.瞳孔がひらき続けることによる、まぶしさと強い光による不快感や目の痛み
  • 2.目の遠近調節機能(手元を見る作業)が低下し、近くの物がぼやけて見え、読み書き 等近くを見る必要がある作業が困難になる
  • 3.アレルギー性結膜炎及び皮膚炎

しかしながら、「マイアトロ」は、超低濃度(0.05%)のアトロピンを点眼することにより、近視の進行スピードを効果的に抑えると同時にアトロピン1%点眼薬のような不快な副作用を回避できるよう開発されました。

■マイアトロの研究報告

Low-Concentration Atropine for Myopia Progression (LAMP) Study (fhase1,2,3) 香港中文大学により実施された LAMP 試験は、低濃度アトロピンのさまざまな濃度を比較したもので、これまでで最も大規模な臨床試験です。本試験により、以下の結果が示されました。

  • •アトロピン 0.05%は、小児の近視進行抑制において最適な濃度であること
  • •1年間の結果では、アトロピン 0.05%は、プラセボと比較して、・等価球面度数(SE)の進行を 66.6%抑制、眼軸長(AL)の伸長を 51.2%抑制した。
■アトロピン点眼、各濃度における等価球面度数(SE)の時間的変化(2年間)
■アトロピン点眼、各濃度における眼軸長(AL)の時間的変化(2年間)

【引用文献】:Jason C. Yam at al. Three-Year Clinical Trial of Low-Concentration Atropine for Myopia Progression (LAMP) Study:Continued Versus Washout Ophthalmology 2022;129:308-321 a 2021 by the American Academy of Ophthalmology

■マイアトロの特徴

上記の研究報告等から、副作用が非常に少ない近視進行抑制薬と言われております。

  • ・等価球面度数(SE)の進行を 66.6%抑制、眼軸長(AL)の伸長を 51.2%抑制します。
  • ・日中の光のまぶしさに影響を与えないと言われております。
  • ・目の遠近調節機能(手元を見る作業)に殆ど影響を与えないと言われております。
  • ・毎日必ず就寝前に1回、両眼に1滴ずつを点眼する治療法です。
  • ・Novelia®気密保護技術を採用した、逆流防止弁付きの防腐剤フリーの無菌ボトルで、約2ヵ月間の使用が可能です。
  • ・各容器(1本・10ml)は両眼用に2ヶ月間の使い切りになっております。
  • ・本製品はGMP(医薬品製造管理および品質管理基準)準拠の工場で製造されています。
■マイアトロ治療の費用

マイアトロの治療は自由診療です。保険診療とは別日に行います。

※健康保険や医療費助成制度は適応されません。

治療費用 マイアトロ0.05% 
[1本※2か月分 9,900円(税込)
検査代3,300円(税込)
初回
治療費用
マイアトロ1本
+ 検査・診察
13,200円(税込)
2ヵ月後の
治療費用
マイアトロ2本
+ 検査・診察
23,100円(税込)
4ヵ月ごとの
治療費用
マイアトロ2本
+ 検査・診察
23,100円(税込)
■Q&A
Q:マイアトロの副作用はありますか?
A:主な副作用は、「まぶしさ」です。これは瞳孔が広がるために起きる症状ですが、就寝前に点眼すれば、朝には元に戻ります。起床後にまぶしさ等を感じる場合は、前日の点眼時間の調整が必要かもしれません。
Q:オルソレンズの併用は可能ですか?
A:オルソレンズとの併用も可能です。マイアトロをさしてから、5分以上時間をあけてからオルソレンズを装用して下さい。
Q:近視が戻る事は、ないでしょうか?
A:レーシック手術後や、オルソケラトロジーの中断後におきる近視の戻りをイメージされているのであれば、そういったものはありません。最近の研究では、2年以上点眼しなくても効果は維持できていますが、中断後に近視が再度進行したデータも出てきております。
Q:効果がない方もいますか?
A:9%の方には無効であったというデータがあります。近視進行がほぼ止まったと感じる方もいれば、抑制効果がでづらい場合もあります。当院では、まず2年間使用していただき、効果判定をしながら治療の継続の可否について、ご相談させていただいています。
Q:視力は回復しますか?
A:基本的には近視を進まないようにする治療であり、視力を回復する治療ではありません。しかし、中には点眼開始後1-2か月で視力が回復する方もおられます。そういった方は調節緊張の要素があったと考えられます。ミドリンMなどの調節緊張の点眼を使用されている場合、マイアトロへの移行も可能です。今後の近視の進行を抑制し、将来の視力が悪くなるのを減らすための治療とご理解ください。
Q:全身への影響はありますか?
A:現在のところ報告されておりません。
Q:どれぐらい続けるのですか?
A:年齢にもよりますが2年以上の継続をお勧めします。当院では、まず2年間使用していただき、効果判定をしながら治療の継続の可否について、ご相談させていただいています。
Q:子供が12歳を過ぎているのですが、治療を受けることは可能ですか?
A:可能です。現在までになされている報告は、開始時6~12歳を対象にしたものの為、12歳以降の臨床的なデータがありません。しかし、12歳を超えても近視は進行していきますし、低濃度アトロピン点眼は近視の進行を抑える可能性があります。

ただし、点眼後8時間程度は瞳孔に影響があります。高学年になって生活リズムが変わり、夜に点眼してから朝起きるまでの時間が短くなると、朝のうちは近くが見づらい・まぶしいといった症状を感じることもあります。
Q:メガネやコンタクトレンズとの併用は可能ですか?
A:可能です。コンタクトレンズは外した後に点眼をして下さい。
Q:気を付けることは何ですか?
①最初は、朝起きたお子さんの瞳孔が開いていないかを確認しましょう。もし瞳孔が開いていても、通常の生活をしても問題はありませんが、薬の作用が切れるまでは、まぶしさを感じやすかったり、いつもより手元が見づらくなる可能性があります。その場合は、就寝前ではなく、夕食時など夜の点眼の使用時刻を早めて調節しましょう。
②点眼の使い回しは、絶対にしないようにしましょう。家族内であっても、使い回しをすると感染症が発生することがあります。
③点眼はかならず開栓したら2か月で廃棄してください。防腐剤フリーの無菌ボトルですが、開封から2か月以降には細菌感染のリスクがあります。開封して古くなったものは使用せず、感染予防のために徹底しましょう。

おわりに、どんな薬でもそうですが、異常を感じたら点眼を中止し受診してください。

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